CMO代行の費用相場|料金体系・社員採用との比較・予算別にできることを解説

CMO代行の費用相場 アイキャッチ

「CMO代行を頼みたいが、いくらが相場なのか分からない」

「月10万円と月50万円で、何が違うのか」

「マーケ社員を採用するのとCMO代行、結局どちらが安いのか」

中小企業の経営者がCMO代行を検討するとき、必ず最初にぶつかるのが「費用」の問題です。サービス内容はある程度想像できても、料金感が分からないと比較も判断もできません。

👉 CMO代行の費用を判断するときに見るべきは、「月額金額の絶対値」ではなく「金額レンジで何ができるか」と「社員採用との総コスト比較」です。

本記事では、CMO代行の料金相場・料金体系・予算別にできる範囲、そして社員採用との比較を、実務目線で整理します。


CMO代行の費用相場

CMO代行の月額料金は、稼働量と提供範囲によって幅があります。中小企業向けの主流レンジは次のとおりです。

月額固定型(最も一般的)

料金帯稼働量目安提供範囲
月10〜15万円月10〜15時間戦略助言中心 / 月1〜2回MTG
月20〜30万円月20〜30時間戦略 + 実行統括 / 月2〜4回MTG / 外注先指揮
月35〜50万円月40〜50時間戦略 + 実行統括 + 一部実務 / 週次MTG
月60万円〜フルコミットフルタイム並みの関与

中小企業がもっとも選ぶレンジは月20〜30万円です。戦略から実行統括まで一気通貫で見つつ、予算的に持続可能なバランスです。

時間単価型

スポット相談・短期プロジェクト向け。

  • ジュニアクラス:5,000〜8,000円/時間
  • ミドルクラス:8,000〜12,000円/時間
  • シニアクラス:12,000〜20,000円/時間

スポット相談だと数時間で数万円から。短期間で集中的にコンサルを受けたい場合に活用されます。

成果報酬型

問い合わせ件数・売上に応じた成果報酬。CMO代行業務ではほぼ使われないのが実情。理由は、

  • マーケ施策の成果は外部要因(市場・季節・競合)の影響が大きい
  • 「件数稼ぎ」に走り、品質が下がるリスク
  • 成果指標を巡って揉めやすい

成果型に強くこだわる場合は、月額固定 + 成果インセンティブのハイブリッド型を検討します。


なぜCMO代行の費用に幅があるのか

「月10万円」と「月50万円」のCMO代行は何が違うのか。費用を決める要素は次のとおりです。

要素①:稼働時間

最も基本的な要素。月10時間の稼働と月40時間の稼働では、当然料金が変わります。

要素②:提供範囲

  • 戦略助言のみ → 軽め
  • 戦略 + 実行統括 → 中
  • 戦略 + 実行統括 + 一部実務 → 重め

範囲が広いほど料金は上がります。

要素③:MTG頻度

  • 月1〜2回 → 軽め
  • 月3〜4回 → 中
  • 週次(月4〜5回) → 重め

頻度が高いほど料金は上がります。

要素④:経験値

担当者の経験・実績で料金が変わります。

  • 中小企業のマーケ実務経験5年程度のミドル:月20〜30万円
  • 事業会社CMO経験者・大手代理店出身のシニア:月40〜80万円
  • 役員クラスの経験者:月100万円以上

要素⑤:契約期間

  • 短期契約:単月単価が高め
  • 長期契約:月額が下がる傾向

月額金額レンジ別にできること

月額金額レンジ別にできること

「月いくらでどこまでできるか」を、具体的に整理します。

月10〜15万円のCMO代行

できること

  • 月1〜2回の戦略MTG
  • チャット・メールでの随時相談
  • 主要施策(広告・SEO・SNS等)の方向性レビュー
  • 数字(GA4・広告レポート)の解釈
  • 外注先からの提案レビュー

できないこと

  • 多数の外注先の日常的な指揮
  • 緊急対応・週次の細かい伴走
  • 自ら手を動かす実務(広告管理画面の操作、記事執筆など)

向くのは社内にマーケ担当者がいる中小企業。担当者の判断を支える”相談相手”として活用するイメージ。

月20〜30万円のCMO代行

できること

  • 月2〜4回の定例MTG
  • チャット相談(随時)
  • 戦略立案 + 実行統括
  • 外注先(代理店・制作会社)の選定・指揮
  • 月次レポートの作成・解釈
  • 経営層への報告資料作成
  • 重要な施策の意思決定サポート

できないこと

  • 自社のマーケ実務を全部担う(広告運用・記事執筆等は別途外注or社員)

向くのはマーケ責任者がいない中小企業。実質的なCMO(マーケ責任者)として機能します。中小企業の主流レンジ。

月35〜50万円のCMO代行

できること

  • 週次の定例MTG
  • 戦略立案 + 実行統括 + 一部実務
  • 重要なSEO記事の監修・LP改善・広告管理画面の確認
  • 経営判断レベルの並走
  • 緊急対応・繁忙期の集中支援

できないこと

  • 大規模な制作作業を1人で完結(別途リソース必要)

向くのはマーケに本気で投資できる中小企業。マーケがメインの集客手段で、ここで差をつけたい会社。

月60万円以上のCMO代行

ほぼフルタイムに近い関与。正社員CMOを採用する代替として機能します。

向くのはマーケ業務量が圧倒的に多く、ただし社員を採用するのが難しい中小企業


社員を採用するのとCMO代行、どちらが安いか

社員採用 vs CMO代行 比較

「専任社員を採用するのと、CMO代行を頼むのと、どちらが安いか」は、中小企業の経営者がもっとも知りたいポイントです。

社員採用の総コスト

正社員CMOクラスを採用した場合の総コストを試算します。

項目金額(年)
年収(中堅クラス)700万円
社会保険料(会社負担)約105万円
退職金積立約35万円
福利厚生・交通費・残業代等約60万円
採用コスト(エージェント手数料、求人広告等)約120万円(採用初年度のみ)
年間コスト合計(初年度)約1,020万円
年間コスト合計(次年度以降)約900万円
月割換算月75〜85万円

これにオフィス・PC・教育・退職リスク・採用に時間を取られるコストが加わります。

CMO代行の総コスト

月30万円のCMO代行を年契約した場合:

項目金額(年)
月額 × 12360万円
その他費用なし(社会保険・退職金・福利厚生不要)
年間コスト合計約360万円
月割換算月30万円

コスト比較

採用CMO代行
年間コスト約900〜1,020万円約360万円
立ち上がりまでの期間6ヶ月〜1年(採用 + オンボーディング)1〜2週間
退職・離脱リスク大(マーケ人材は流動的)中(契約解除はあり得るが回避しやすい)
経験値採用次第(当たり外れ大きい)経験豊富な人材を確保しやすい

結論:短中期的にはCMO代行のほうが圧倒的に安く、立ち上がりも早い

長期的(3〜5年スパン)でマーケ部門を作りたい場合は採用が合理的ですが、最初の1〜2年はCMO代行で動かしながら、社員採用と並行するのが多くの中小企業の現実解です。


CMO代行費用の費用対効果の考え方

CMO代行の費用が「高い」「安い」を判断する基準は、得られる成果と防げる損失で考えます。

得られる成果

  • マーケ施策の判断スピード向上(経営者の時間が空く)
  • 不要な広告予算のカット
  • 効果の出ない施策を早期に止める
  • 外注先の最適化
  • 既存施策のCVR改善
  • 新規施策の立ち上げ

防げる損失

  • 採用が決まらず動かない期間のコスト
  • 間違った外注先と契約してしまうリスク
  • 効果のない広告に予算を流し続けるリスク
  • 戦略不在のままバラバラな施策で疲弊するリスク

月20〜30万円のCMO代行を入れることで、月の広告予算の最適化で5〜10万円の節約外注先の選定ミスを回避経営者の月数十時間の節約、これらを総合すれば、多くの中小企業にとって回収可能な投資になります。


CMO代行の費用を抑えるコツ

予算が厳しい中小企業向けに、CMO代行費用を抑えるコツも整理します。

コツ①:業務範囲を絞る

「マーケ全般」ではなく、「Web集客(広告・SEO・LP)を中心に」と絞ると、稼働量を抑えられて料金も下がります。

コツ②:稼働量を調整する

月10〜15時間の軽めプランから始める。成果が見えて予算が確保できるようになったら、稼働量を増やす。

コツ③:MTG頻度を月1〜2回に

頻度を下げると料金が下がります。チャットでの随時相談が可能なら、MTG頻度は減らせます。

コツ④:実行リソースを社内 or 既存外注先で確保

CMO代行自身が手を動かす範囲を減らし、戦略 + 統括に集中してもらう。実行は社員や既存代理店に分担。

コツ⑤:複数の候補者に見積もりを取る

フリーランスCMO代行は料金が候補者で異なります。2〜3名の候補者に見積もりを取ると、相場感がつかめます。

コツ⑥:3ヶ月から始める

最初から1年契約・2年契約だと、合わなかった場合に縛られます。3ヶ月単位で更新判断にすると、コストリスクを抑えられます。


「安いCMO代行」「高いCMO代行」の見極め方

費用が安い・高いには理由があります。判断軸を整理します。

月額が極端に安い場合(月5万円未満)

考えられる背景:

  • 稼働時間が極めて少ない(月数時間)
  • 経験値が浅い(ジュニアクラス)
  • スポット相談ベース

これは悪いことではありませんが、深い伴走は期待できないことを理解した上で契約します。

月額が高い場合(月50万円以上)

考えられる背景:

  • 稼働時間が多い(月40時間以上)
  • 経験値が極めて高い(大手CMO経験者・著名コンサル)
  • 戦略 + 実行 + 一部の手を動かす業務まで含む

中小企業の主力サービス領域なら、月50万円以上のCMO代行を入れる価値はあります。ただし、そこまでの予算が事業規模と釣り合うかは要検討。

「お得感」より「フィット感」

費用比較で重要なのは、「自社にフィットするか」です。月10万円の安いCMO代行で十分な会社もあれば、月50万円のCMO代行が圧倒的に効率がいい会社もあります。

自社の規模・課題・予算を整理した上で、フィット感で選ぶことが、結果的に費用対効果が最も高くなります。


よくある失敗パターン

① 料金だけで選ぶ

「月10万円が安いから」だけで選ぶと、稼働量が足りずに動かない契約になります。料金と稼働量と業務範囲のバランスを見ます。

② 採用と比べずに「高い」と判断

CMO代行を「月30万円は高い」と感じる経営者は多いですが、社員採用の総コスト(月75〜85万円)と比べれば、圧倒的に安いです。比較対象を明確にしてから判断します。

③ 短期で効果を判断

最初の1〜2ヶ月はオンボーディング期間。3ヶ月以上見ないと費用対効果は判断できません

④ 業務範囲を曖昧にしたまま契約

「マーケ全般お任せ」だと、後で揉めます。業務範囲・稼働量・MTG頻度を契約時に明示します。

⑤ 「成果報酬で」と無理に交渉

マーケ業務に成果報酬は馴染みません。月額固定 + 3ヶ月レビューが現実的です。


よくあるご質問

Q. CMO代行と広告代理店、費用は何が違いますか?

広告代理店は広告費の20%前後を運用費として取るのが一般的(広告費月50万円なら、運用費10万円)。CMO代行は広告以外も含めた全体戦略の費用で、月20〜30万円が中小企業の主流。役割が違うので単純比較はできませんが、CMO代行は広告代理店より広い範囲をカバーします。

Q. 中小企業の予算感はどれくらいですか?

年商1〜3億円規模なら月10〜20万円、3〜10億円なら月20〜40万円、10億円以上なら月40〜80万円が現実的な範囲です。年商の0.5〜1%程度をマーケCMO費用に充てるイメージ。

Q. 月10万円のCMO代行と月30万円のCMO代行、どっちがいいですか?

「いい・悪い」ではなく、自社の状況に合うかです。社内にマーケ担当者がいて、相談相手がほしいだけなら月10万円で十分。マーケ責任者がいなくて戦略から実行統括まで任せたいなら月30万円が必要。

Q. CMO代行の費用は経費計上できますか?

業務委託契約に基づく支払いなので、支払手数料・業務委託費として全額経費計上が可能です。社員採用と違い、社会保険・退職金・福利厚生のコストもかからないので、経理処理も簡潔です。

Q. 契約解除したい場合、追加費用は発生しますか?

通常、業務委託契約書に解除予告期間が定められています(多くは1ヶ月〜2ヶ月前の通知)。この期間内の月額費用は支払う必要がありますが、それ以外の違約金は発生しないのが一般的です。契約時に必ず確認してください。


まずは「自社にとっての適正費用」の整理から

CMO代行の費用は、月10〜50万円のレンジに幅があります。「いくらが妥当か」を判断するには、自社の規模・課題・予算・期待値を整理することが先決です。

社員採用と比べれば、CMO代行は圧倒的に安く、立ち上がりも早い。中小企業にとって、現実的なマーケ機能の立ち上げ方法として、もっとも費用対効果が高い選択肢のひとつです。

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