「マーケティングは担当者や外注先に任せている」
「正直、専門的なことはよく分からないが、動いてはいるはず」
こうした状態でマーケティングを進めている企業は少なくありません。
しかし実は、社長がマーケティングを分からないまま進めること自体が、大きな経営リスクになるケースがあります。
本記事では、
社長がマーケティングを理解しないまま進めた場合に起こりやすい危険性と、
最低限押さえておくべき考え方を、経営視点で整理します。
多くの社長が抱えている本音
まず前提として、これは社長の怠慢ではありません。
- 本業が忙しすぎる
- マーケティングは専門用語が多く難しい
- 数字やツールの話になると距離を感じる
特に中小企業では、
社長がすべてを把握するのは現実的ではないのが実情です。
問題は「分からないこと」ではなく、
分からないまま意思決定していることにあります。
社長がマーケティングを分からないまま進める5つの危険性

危険性① 判断基準がなくなる
マーケティング施策について、
- 続けるべきか
- 止めるべきか
- 予算を増やすべきか
こうした判断を迫られる場面は必ず来ます。
社長がマーケティングの全体像を理解していないと、
判断が「なんとなく」になりやすくなります。
危険性② 外注先・担当者の言いなりになる
「専門家がそう言うなら…」
という形で判断を委ねてしまうと、
- 本当に必要な施策なのか
- 自社に合っているのか
を検証できません。
結果として、
成果が出なくても理由が分からない状態になります。
危険性③ 施策が積み上がらない
マーケティングは、
- 広告
- SEO
- SNS
- Webサイト
など、複数の施策が連動して成果を出します。
社長が全体を理解していないと、
施策同士がつながらず、
単発で終わる取り組みになりがちです。
危険性④ 数字が経営判断に活かされない
マーケティングには数字がつきものです。
- アクセス数
- 問い合わせ数
- 広告費
しかし、
どの数字が重要なのか分からない状態では、
経営判断に活かすことができません。
危険性⑤ マーケティングが「ブラックボックス化」する
最も危険なのがこの状態です。
- 何をやっているか分からない
- 何にお金を使っているか分からない
- 成果が出ているのか分からない
それでも止められない。
これが、マーケティングが経営から切り離される瞬間です。
社長が「全部理解する」必要はない
ここで重要なのは、
社長がマーケティングの細かい手法まで理解する必要はないという点です。
必要なのは、
- 何を目的にしているのか
- どこに投資しているのか
- 何をもって良し悪しを判断するのか
という 判断の軸 を持つことです。
社長が最低限押さえておくべきマーケティングの視点
視点① マーケティングは「売上につながる設計」
マーケティングは施策ではなく、
売上に至るまでの仕組み作りです。
視点② 「やること」と「やらないこと」を決める
すべてをやる必要はありません。
むしろ、やらないことを決めることが重要です。
視点③ 数字は「判断のため」に見る
数字は報告のためではなく、
次の意思決定のために存在します。
なぜ社内だけではこの問題を解決しにくいのか
社内の担当者は、
- 実行の当事者
- 現場目線になりやすい
という特性があります。
そのため、
- 判断を社長に委ねる
- 全体設計まで踏み込めない
という構造が生まれがちです。
「分からない」を補うという選択肢
社長がマーケティングを完全に理解しなくても、
判断を補ってくれる存在がいれば問題は解消できます。
- 全体を整理する
- 数字を翻訳する
- 判断材料を提示する
こうした役割を担うことで、
社長は本来の経営判断に集中できます。
よくある質問
社長がマーケティングを理解していない会社は多い?
非常に多いです。
重要なのは、理解していないこと自体ではありません。
担当者に任せきりはダメですか?
任せること自体は問題ありません。
ただし 判断基準を共有しているか が重要です。
今からでも遅くないですか?
遅くありません。
整理するだけでも、状況は大きく変わります。
まずは「判断できる状態」を作りませんか?
マーケティングがうまくいかない原因は、
社長の知識不足ではありません。
判断できる状態が作られていないだけです。
いきなり施策を増やす必要はありません。
まずは現状を整理し、
「何を判断すべきか」を明確にすることが第一歩です。


